下肢静脈瘤とは?
下肢(脚・足)の静脈が拡張して瘤のように膨らんだ状態を下肢静脈瘤と呼び、拡張した静脈瘤の多くは屈曲・蛇行しています。
症状は?
見た目の変化と足の不快感の両方に現れます。
◆ 見た目の症状
□ 血管がボコボコと浮き出る
□ 青紫色の血管が目立つ
□ クモの巣のような細い血管が広がる
◆ 自覚症状(よくある不調)
□ 足のだるさ・重さ
□ むくみ(特に夕方に強くなる)
□ 疲れやすい
□ こむら返り(夜中や明け方)
□ 足のほてり・違和感
◆ 皮膚の変化
□ かゆみ
□ 湿疹
□ 皮膚の色が茶色っぽくなる
□ 皮膚が硬くなる
□ 皮膚が壊れて傷になる
下肢静脈瘤になりやすい人
◆ 長時間同じ姿勢の人
□ 立ちっぱなし(販売員・美容師・看護師など)
□ 座りっぱなし(デスクワーク・運転など)
→血液が足にたまりやすくなります
◆ 女性(特に妊娠・出産経験がある方)
□ 男性より発症しやすい
□ 妊娠・出産で血管に負担がかかる
□ 女性ホルモンの影響で静脈がゆるみやすい
◆ 加齢
□ 年齢とともに血管や弁が弱くなる
→中高年に多い
◆ 家族にいる(遺伝)
□ 親や兄弟に下肢静脈瘤があるとリスクが高い
◆ 妊娠・出産経験がある
□ 腹が大きくなることで血流が圧迫される
□ 出産後もその影響が残ることがある
◆ 肥満・運動不足
□ 血流が悪くなる
□ 足の筋肉(ポンプ機能)が弱くなる
◆ その他の要因
□ 便秘(腹圧が上がる)
□ ハイヒールの常用
□ 重い物を持つ仕事
治療法
◆ 血管内カテーテル治療(保険診療)
切らない治療です。
カテーテル治療では、手術後の傷跡は目立たない治療です。
細い管(カテーテル)を静脈瘤になった血管の中に入れて、
血管の内腔から閉じる治療です。
治療後、血管は時間とともに退化し、小さくなります。
最後には体内に吸収され、ほとんど目立たなくなります。
下肢静脈瘤の予防
下肢静脈瘤は、残念ながら一度発症してしまうと、自然に治るということはありません。また、きちんと治癒した場合でも、再発することがあります。大切にしたいのは、「予防すること」です。
□ 日常生活の中で適切な運動を取り入れる(ウォーキングなど)
□ 長時間の立ちっぱなし、座りっぱなしを避ける(20~30分に1回は足を動かす)
□ 足首を回したり、つま先立ちをしたりなど、こまめに身体を動かす
□ ふくらはぎのマッサージなどを積極的に行う
□ 弾性ストッキングを日中に着用する
□ 足を高くして寝る
□ 適正な体重維持(肥満を避ける)
八巻 隆 副院長
- 担当科・専門
- 形成外科・外科
- 出身大学
- 鹿児島大学医学部(1988年卒業)
- 経歴
- 東京女子医科大学病院 医員・研修医
日本赤十字社医療センター 研修医
東京都立府中病院(現東京都立多摩総合医療センター) 医員
東京都立広尾病院 医員
東京女子医科大学病院 講師
東京女子医科大学病院 准教授
東京女子医科大学附属足立医療センター 教授
- 資格・学会
- 日本外科学会 認定医・専門医
日本形成外科学会 専門医・皮膚腫瘍外科指導専門医・領域指導医・レーザー分野指導医
日本熱傷学会 会員
日本血管外科学会 会員
日本脈管学会 認定脈管専門医
American Venous Forum
Australasian College of Phlebology 名誉会員・Honorary Fellow
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
日本創傷外科学会 専門医
日本静脈学会
下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による指導医
がん治療に携わる医師に対する緩和ケア研修終了
乳房再建用エキスパンダー/インプラント 実施医師
乳房増大用エキスパンダー/インプラント 実施医師
日本レーザー医学会レーザー専門医
第44回日本静脈学会総会 会長(2024年)