新型コロナウイルス感染後、嗅覚障害が残り不安に思われる方も多いと思います。
感染した方の約40%が味覚・嗅覚に異常を自覚したとされており、新型コロナウイルスの後遺症によるものであるとされています。
嗅覚障害がおこる理由については明らかにされていませんが、咳・熱・倦怠感などの症状がない方であっても嗅覚障害だけを自覚するケースもあるとのことで症状のひとつとして注目されています。
においが全くわからなくなる場合や、「変なにおいがする」「今までと違うにおいがする」といった症状を自覚される方も多いと言われています。
東京都発行の後遺症に関するリーフレットでも後遺症に関するデータが以下のように取り上げられてます。
東京都 新型コロナウイルス感染症 後遺症リーフレットより抜粋
嗅覚障害における後遺症外来
嗅覚障害は発症から2週間で60~80%の方は治療なしで改善すると言われていますが、当院の耳鼻咽喉科では発症日より1ヶ月経過しても改善しない方を対象に後遺症外来を行っています。
新型コロナウイルスに関してはまだまだ不明なことが多く、後遺症の治療方法は確立されていません。一般的な症状は時間の経過とともに解消していくこともありますが、完治までの期間もよく分かっていません。
当院では後遺症が疑われる味覚・嗅覚症状について診察時に問診・血液検査・副鼻腔CT・鼻咽喉ファイバー検査等、必要な検査を行い、症状に合わせた漢方薬・内服薬処方を行い、症状の緩和・改善を目的とした治療をおこないます。
受診対象の患者様
新型コロナウイルス感染発症から1ヶ月以上経過しても、嗅覚異常の症状が自然回復していない方
嗅覚症状と味覚症状両方が自然回復していない方(味覚症状のみ自然回復していない方は対応不可)
診療日、診療時間について
月曜日~土曜日(木曜日を除く)
午前 9:00~12:00(受付終了11:30)
午後 14:00~17:00(受付終了16:30)
担当科・担当医師について
耳鼻咽喉科 日賀 一成 医師
尚、ご不明な点がございましたら当院外来窓口までお問合せください。