放射線科

放射線科の概要

白井聖仁会病院 診療部 放射線科は、患者さまが安心して受診していただけるよう、基本理念である、かけがえのない人生の支えとなれるように人にやさしい医療を実践するとともに、患者さまとのコミュニケーションを大切にして業務に取り組んでいます。

当科では新病院移転に際し、MRI検査装置と骨密度測定装置を新規導入し、CT検査装置をはじめマンモグラフィや一般撮影装置・X線透視装置・回診用Ⅹ線撮影装置を最新式の機器に一新しました。
この為、検査時間の一部短縮やまた更なる精密検査、より良い画像提供ができるようになりました。それぞれの疾患に合わせた検査を行い、放射線科専門医による遠隔画像診断を実施、各科に提供しています。
また、画像もフィルムレス化をすでに行っており、撮影直後からのデジタル画像閲覧も各科で可能となっています。さらに3D画像作成などにも適宜対応しています。

各検査装置の紹介

一般撮影一般撮影(レントゲン検査)
一般撮影室を2部屋ご用意しています。
一般撮影とは、よくレントゲンと呼ばれるⅩ線を用いた画像検査です。依頼に応じて、胸部や腹部・手や足など様々な部位を撮影します。
撮影部位の近くに、金属類や衣類についているボタンなど硬いプラスチックなどがある場合、検査着に着替えをお願いする場合があります。

妊娠またはその疑いがある方は、撮影前にお申し出ください。その他ご不明な点は、撮影担当技師へお尋ねください。

CTⅩ線CT検査
当院では、16列32マルチスライスCTシステムを導入しています。
この検査では、患者さまが寝台に横になるだけで苦痛なく頭部や胸部・腹部の断層像(輪切り)が鮮明に撮影できます。
検査はとても簡単で短時間ながら広範囲の撮影が行え、頭部外傷・脳出血・脳梗塞などの頭部疾患から胸部疾患および腹部臓器(肝・胆・膵・腎・膀胱・その他)疾患にいたるまで、全身の診断が可能です。
詳しい検査内容は、医師またはスタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

このクラスのCTでは最大のガントリ開口径780mmを実現し、圧迫感が無くリラックスして 検査を受けていただけます。

MRIMRI検査
当院では、1.5T MRI検査装置を導入しています。
この装置の優れた磁場均一性が、広い撮像領域に安定した画質の撮像を実現しています。
検査時間の短縮を実現する自動処理機能。診断の質を高める最先端のアプリケーションの装備。
放射線を使用しないので、被ばくすることはありません。
患者さまに有用でやさしいMRI装置です。
詳しい検査内容は、医師またはスタッフまでお気軽にお尋ね下さい。

X線TV透視検査(X線TVシステム)
当院では、FPD(フラットパネルディテクタ)搭載透視検査装置を導入しています。
透視検査はX線透視検査とも言われX線を連続照射し、モニターで体内の様子を確認しながら検査を行います。人体には、一般のレントゲンでは写る部分と写らない部分があり、その写らない部分を描出するために造影剤を注入したり飲んで頂いたりして、X線写真を撮影していく検査です。
皆さんが良く知っている胃のバリウム検査をはじめ、食道、小腸、大腸といった消化管疾患の診断に有用であり、骨折や脱臼の整復などさまざまな検査や処置の補助的役割としても用いられています。
最新式のFPD搭載型のため、鮮明な画像が得られ、被ばく低減が可能となりました。

マンモグラフィマンモグラフィ
当院のデジタルマンモグラフィ装置はマンモグラフィ精度管理中央委員会の定めるガイドラインに合格している最新鋭検査装置です。
マンモグラフィ読影および撮影にかかわるスタッフは、「マンモグラフィ読影認定医」および「撮影専門技師」の資格(マンモグラフィ検診精度管理中央委員会が認定)を取得しております。

骨密度骨密度測定装置
当院では、正確に、短い時間で、少ないX線量で検査できる骨密度測定装置を導入しています。
この検査は、骨の健康状態(骨粗鬆症の程度)を測定します。
検査により骨密度の減少を早期に発見し、骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことが出来ます。
また、検査結果はその場で患者さま・受診者様にお渡しできます。

この骨密度測定装置はDXA:dual-energy X-ray absorptiometry(デキサ)法を用います。
一般に骨の強度は骨量あるいは骨密度が70%・骨質が30%影響すると言われています。
したがって、骨の強度の重要な要因である骨量を測定することで骨粗鬆症の診断や骨折危険性の評価が可能となります。
現在では腰椎と大腿骨の2部位のDXA法が最も信頼の高い骨量測定法であり、骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン(2015年版)及び、原発性(閉経後・老人性・妊娠後を含む突発性の)骨粗鬆症診断基準(2012年版)において、DXA法を用いて計測することが推奨されています。

ポータブルポータブル
FPD搭載ポータブル撮影装置(回診用Ⅹ線撮影装置)
ポータブル撮影装置とは、レントゲン撮影室まで移動することができない患者様の為に、装置自体が患者様のところまで移動して撮影する事が出来ます。
容体が悪い病室の患者さまや救急の患者さまの撮影。
手術中の患者さまの撮影に使用されます。

新病院移転に際し、FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載しました。
撮影後、その場で画像の確認がとれ検査時間の大幅な短縮が可能となりました。

外科用イメージ外科用イメージ
外科用Ⅹ線撮影装置(外科用イメージ・Cアーム)
手術をサポートするために、様々な角度からX線透視画像を見ることができる、小型の移動式装置です。
上記のポータブル撮影装置は静止画の画像ですが、こちらは静止画とその場で動画も見ることができます。

放射線被ばくについて

X線と聞くとこわい、被ばくが心配と思われるかもしれませんが、身体に影響が出ると言われている量よりもはるかに少ない量を使用しています。そして、必要な場所のみに必要最小限のX線量で病気を見つけ正しい診断が下せるように検査を行っていますので、X線による影響を心配されることはありません。安心して検査をお受け下さい。

他院様よりの検査予約

一般撮影・透視検査・骨密度測定検査・マンモグラフィは、予約無で検査可能です。CT検査・MRI検査は、予約制となっています。
事前登録が必要になりますので、放射線科までご連絡下さい。