病院長のご挨拶

画像新築移転5周年にあたって

 当院は昭和55年に開設され、白井市で歴史のある病院として地域医療に取り組んでまいりましたが、平成28年12月1日に白井市役所近隣の当地に新築移転いたしました。移転後5年の節目を迎えましたが、引き続き地域の中核病院として着実に歩んでおります。これも一重に皆様からの多大なるご支援、お力添えの賜物と改めて感謝申し上げます。

 当院は理念として「患者さま一人ひとりのかけがえのない人生の支えとなれるように人に優しい医療・看護・介護を実践します」を掲げており、その基本姿勢に基づいて地域の皆様に安全で安心の質の高い医療などを提供することを目指しています。

 さて、この5年間を振り返ってみますと、新病院では医療設備、機器は一新され、診療環境の一層の充実をみております。各診療科が、かかりつけ医としての役割も果たしながら総合的な視点で診療を行っています。地域のクリニック、大学病院などとも密な連携をとりながら、切れ目のない地域に根差した医療を目標としています。最近整形外科、消化器内科をはじめとして診療科全体が確実に活性化の方向に進んでいます。また、数年前より印旛地域の救急輪番制に参加し、救急にも積極的に取り組んでいます。

 透析医療は、外来透析に加えて療養透析にも対応しています。高齢化などの影響で、療養入院で透析を受けられる患者さんが増えつつあります。また、透析患者さん特有のさまざまな合併症などへの対応がスムーズにできることは、総合病院としてのメリットの一つと言えます。医療介護を一体として取り組むというコンセプトから、特別養護老人ホームが病院と渡り廊下でつながっていますが、この構造的特性はシームレスな診療に少なからず役立っています。4年前に開棟した緩和病棟では、がん患者さんを最後まで心と体の両面から調和をもって支える診療体制ができ、他の医療機関とも連携を保ちながら運営しています。周辺に緩和ケアを扱う施設が少ないこともあり、地域医療に少なからず貢献できていると考えています。

 わが国は、現在世界に類を見ない高齢者社会に突入しています。「住み慣れた地域で自分らしい生活を」という国の方針を達成すべく、各自治体は団塊の世代が後期高齢者となる令和7年を目安に、地域包括ケアシステムの構築を目指しています。白井市では在宅医療・介護連携、認知症対策推進協議会が発足し、小生も微力ながら委員として携わってきましたが、救急医療情報キットの配布、情報共有化のためのICT導入などさまざまな取り組みが策定、施行されています。その一つとして当院は、数年前より白井市の在宅医療における後方支援病院としての役割も果たしています。

 21世紀は、予防医学の時代ともいわれており、当院の健診センターでは人間ドック、各種検診などに積極的に取り組んでおり、適宜さまざまなコースをご用意させていただき、受診者の方々がご利用しやすいように工夫しております。また市民公開講座等を通じて、地域住民の皆様の健康維持、病気の早期発見などにお役に立てればと考えています。

 この2年間は新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い、発熱かぜ外来の設置、入院時のコロナ検査、面会制限などの各種感染対策を講じながら通常診療に対応してきました。現在、感染力が強いとされるオミクロン株が広がりをみせていますが、コロナワクチン接種は、2回接種のあと3回目となるブースター接種、さらに小児への接種が予定されています。抗体カクテル療法や内服薬が使用できる環境にもなっています。第6波の様相を示している感染の急拡大が、これらの要因で、どうなるのか見通せませんが、感染の基本対策を徹底し、万全な体制のもとで診療を行っていきたいと思います。

 今後とも、地域に密着した病院として医療のみならず、看護・介護なども包括的に提供することを基本に据えて、皆様に一層信頼される病院を目指したいと考えております。職員一同、その目標に向け、全力で取り組んでまいります。皆様には、倍旧のご指導、ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

令和4年1月

医療法人社団聖仁会 白井聖仁会病院
病院長 布施秀樹